糖尿病を発症したら、気をつけないといけないのが合併症です。すでに治療を始めている方は、主治医の先生から合併症に関する説明を一度は受けているかもしれません。しかし「実際にいつから起こるの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。実は糖尿病の合併症は「発症から⚫︎年後に起こる」といった明確な基準はありません。治療を始めたときの状態や、日々の血糖コントロールの状況によって異なります。
糖尿病の代表的な合併症は、三大合併症と呼ばれています。目の網膜に障害が起きて視力が低下する「糖尿病網膜症」、腎臓の機能が低下する「糖尿病性腎症」、手足のしびれや感覚の低下を引き起こす「糖尿病神経障害」の3つです。どの合併症も、初期段階ではほとんど症状がなく、気づかないうちに進んでしまうことがあります。とくに腎症は、痛みや違和感がないまま進行し、気づいたときには腎不全が進んでいるケースも少なくありません。
合併症を防ぐためには、定期的な検査が何より大切です。血液検査や尿検査、眼科での眼底検査などを定期的に受けることで、異常を早い段階で見つけられます。検査を受ける目安は、3〜6か月に1回です。異常を早期に発見できれば、治療や生活習慣の改善で進行を防ぐことも可能です。
「症状が出てからでは遅い」というのは、糖尿病の合併症においてとくに当てはまる言葉です。自覚症状がなくても、主治医の指示に従って定期的に検査を受けることが、自分の体を守ることにつながります。
合併症の不安を減らすためにできることは、毎日の血糖コントロールと、定期検査を続けることです。定期的に受診し、医師と一緒に経過を確認することで、安心して日々を過ごせるでしょう。糖尿病と向き合うことは、決して恐れることではありません。早めに知って、早めに対策をとることで、健康な生活を長く続けていけます。