「糖尿病だと旅行や外出はできないのでは?」という不安の声を耳にすることがあります。確かに、薬の管理や食事制限、体調の変化などを考えると、遠出に不安を感じる方も多いでしょう。しかし、実際には旅行も工夫次第で十分楽しめます。

旅行する際に大切なのは、出発前の準備です。いつも飲んでいる薬や使用しているインスリン、血糖測定器などは必ず持参しましょう。出発前に薬の残量を確認し、日数分より少し多めに用意しておくと安心です。保冷が必要な薬は保冷剤や保冷ポーチを使い、温度変化に注意しましょう。また、旅先でもすぐに取り出せるよう、薬は手荷物に入れておくのがおすすめです。

事前準備をしっかりとしたら、旅先でもちょっとした工夫を意識しましょう。食事面では、「旅先だから」と油断せず、量と時間のバランスを意識してみてください。ご当地グルメや外食を楽しむ際も、野菜から食べ始める、食べ過ぎたら次の食事で調整するなど、普段の習慣を旅行中にも続けることがポイントです。水分補給をする際の飲み物も大切で、糖分の多いジュースや甘い飲み物ではなく、水やお茶を選ぶようにしましょう。

旅行中は歩く距離が増えたり、逆に移動で長時間座りっぱなしになったりと、活動量が普段と変わりやすいですよね。低血糖や高血糖を防ぐためにも、こまめに休憩を取り、体調の変化に注意を払いましょう。不安な方は、念のためブドウ糖を携帯しておくと安心です。

糖尿病だからといって、旅行を諦める必要はありません。大切なのは「準備」と「工夫」です。いつもより少し気をつけるだけで、旅行中も安心して楽しめます。気分転換やリフレッシュは、心の健康にもつながります。旅行を通じて、体の調子や生活リズムを見直す良いきっかけにもなるかもしれません。主治医と相談しながら、体調に合わせたプランを立てて、思い出に残る旅を楽しんでくださいね。