寒い季節になると、鍋料理の出番が増えますよね。鍋は野菜がたっぷりとれて、体が温まり、準備も簡単なため、糖尿病の患者さんにもおすすめできる料理です。しかし、食材や味付け、食べる量によっては、血糖値が上がったり塩分をとりすぎたりしてしまうこともあります。今回は、鍋料理を上手に楽しむためのポイントを紹介します。
まず意識したいのは、具材のバランスです。白菜やねぎ、きのこなどの野菜はたっぷり入れましょう。野菜には食物繊維が含まれており、血糖値の上昇をゆるやかにする効果があります。さらに、豆腐・鶏肉・白身魚など、脂肪が少ないたんぱく質をしっかり取り入れることも大切です。つみれやソーセージ、牛肉の脂身などは脂質と塩分が多くなりやすいため、量を控えると良いでしょう。
次に気をつけたいのが、スープやつけだれの塩分です。市販の鍋つゆは、味がしっかりしている分、塩分が多い傾向があります。「だし+少量の醤油や味噌」で手作りすると、塩分を抑えられます。市販の鍋つゆを使う場合は、減塩タイプのものを選んだり、水で少し薄めたりするのも良い方法です。つけだれは、ポン酢やごまだれを使うときに、少量ですませることを意識しましょう。レモン汁や薬味(ねぎ・しょうが・柚子胡椒)を加えると、少ない量でも満足感が出ます。
鍋の後に「〆(しめ)」として、雑炊やうどんを食べる方も多いですよね。〆のときに炭水化物をとりすぎると、血糖値が大きく上がってしまいます。〆は「家族とシェアする」「ひと口だけにする」「代わりに温かいスープだけにする」など、工夫しながら楽しんでみてください。
鍋料理は工夫次第で、体にやさしく、満足感の高い一品になります。冬は食べすぎや運動不足で血糖値が乱れやすい季節ですが、同時に食生活を整えやすい季節でもあります。身体が温まる鍋を上手に取り入れて、無理のない血糖コントロールを続けていきましょう。