1年の終わりが近づくと、自分の健康状態を振り返る機会が増えるのではないでしょうか。糖尿病の治療を続けていると、「今年はうまくコントロールできただろうか」「来年はもう少し頑張りたいな」と感じる方も多いと思います。健康管理は、うまくできた日もあれば、思うようにいかなかった日もあるもの。まずは、この1年間を無事に過ごしてこられたご自身を、ぜひねぎらってあげてください。
1年間を振り返るときのポイントは、「できなかったこと」よりも、「できたこと」に目を向けることです。たとえば、定期的に通院できた、薬を忘れずに飲めた、以前より野菜を意識できた、少し歩く時間が増えた──どれも立派な前進です。小さな積み重ねが、血糖コントロールの安定につながっています。
一方で、「もう少し工夫できたかも」と感じる部分があるなら、それは来年に向けたヒントになります。血糖値が上がりやすかった時期はいつだったか、運動が続かなかった理由は何か、食事でつい偏りが出てしまった背景は何か──振り返ってみると、ご自身の生活リズムや癖に気づける方も多いはずです。
そして、来年に向けて大切にしてほしいのは、無理なく続けられる目標を立てることです。「毎日運動する」ではなく「1日10分だけ歩く日を増やす」「夜のジュースをやめてお茶に変える」など、小さな習慣を積み重ねるほうが、結果的に大きな変化につながります。できる範囲で生活を整えていくことが、長く続けられるコツです。
糖尿病の管理は、完璧を求める必要はありません。大切なのは、少しずつでも前に進むこと。困ったことや不安が出てきたときは、遠慮なくご相談ください。私たちは、患者さんが安心して生活を続けられるよう、来年も変わらずサポートしていきます。
新しい年が、皆さまにとって穏やかで健やかな1年となりますように。一緒に、ご自身のペースで健康づくりを続けていきましょう。