春になると、花粉症の症状に悩まされる方が増えてきます。くしゃみや鼻水、目のかゆみなどがつらい方も多いのではないでしょうか。実は、花粉症は症状そのものだけでなく、血糖コントロールにも影響を与えることがあります。

鼻づまりや目のかゆみで眠りが浅くなったり、夜中に目が覚めてしまったりすると、睡眠不足になりがちです。睡眠不足が続くと血糖値を上げるホルモンが分泌されやすくなり、血糖コントロールが乱れる原因になります。「春になると血糖値が上がりやすい」と感じる方は、花粉症により睡眠の質が低下している可能性もあります。

花粉症の治療に使用される薬にも注意が必要です。市販薬でも販売されている抗ヒスタミン薬の中には、眠気を引き起こすものがあります。眠気が強いと活動量が減り、結果として血糖値が上がりやすくなることもあるでしょう。症状が強い場合に使用されるステロイド薬は、種類や使い方によって血糖値に影響を与えることがあります。

一方で「花粉症の薬が糖尿病に影響を与えるかも」と、治療をせずに症状を我慢し続けることも、体にとってはストレスになってしまいます。糖尿病があっても使える薬はあるので、自己判断をせずに医師と相談しながら花粉症の治療を受けることが大切です。

症状のつらさから外出を控え、運動量が減ってしまう方も少なくありません。活動量の低下は、血糖値が高くなる要因のひとつです。外出が難しい日は、室内でできるストレッチや軽い体操を取り入れるなど、無理のない範囲で体を動かす工夫をしてみましょう。

花粉症と糖尿病は一見関係がないように思えますが、実は密接につながっています。春先に血糖値が不安定になりやすい方は、花粉症の影響も一度振り返ってみてください。症状や薬について不安があるときは、遠慮なく主治医に相談し、一緒に対策を考えていきましょう。